スピードレース

実機について 1974年、タイトーから登場したレースゲーム。
これまでのレースゲームやドライブゲームの多くはエレメカであったが、ビデオゲーム化はこの作品が日本初とされる。

筐体にはハンドルと、足元にアクセルペダルがある。
画面は上から道路を見下ろした視点になっている。筐体上部にはスコア表示が別に設けられている。
所定の料金を投入すると、画面下隅にマイカーが現れる。
アクセルを踏み込みながらハンドルを操作して、マイカーをコース内に入れてレースを開始する。
画面上部から現れる他車に衝突しないように、ハンドル操作で他車を交わしながら、延々と続く直線コースを走破する。
他車に衝突したり、コースアウトするとマイカーがクラッシュした事になるが、制限時間内であれば何度でもレースに復帰可能。
制限時間内までに高スコアを出すと、更に制限時間が延長される。

当時としては非常に人気の高いゲームであり、様々な改良を加えながらシリーズ化された。
1975年、シフトレバーの追加・コースの幅が変化する演出を採用した「スピードレースデラックス」(下記参照)、
1976年、1台の筐体に2人分の操作系を搭載して対戦プレイを可能にした「スピードレースツイン」、
1977年、画面がフルカラーになり、車の色やグラフィック・効果音も大幅に変更された「スーパースピードレース」、
1979年、コースのバリエーションとしてトンネルや橋が追加された「スピードレースCL5」なども登場した。
実質的なリメイクとして、1981年には「グランドチャンピオン」が登場。
CPUを導入して、霧や雷などの細かい演出も可能になった。
更に低年齢層向けの番外編として、1985年に小型コクピット筐体に搭載された 「スーパースピードレースJr.」(下記参照)がある。

「モナコGP(セガ・1979年)」や「ジッピーレース(アイレム・1983年)」「ロードファイター(コナミ・1984年)」など、他メーカーにも大きな影響を与えており、
ポールポジション(ナムコ・1982年)」等の疑似3Dグラフィックが本流になるまでは、これらのゲームのような俯瞰視点のレースゲームが主流であった。

【関連項目】

戯言 ビデオゲーム黎明期を代表するレースゲームですねぇ。
作者は幼い頃、似たような2Dドライブゲームで何度か遊んだ記憶があるんですが、白黒ではなくカラー画面だったので、
恐らく「グランドチャンピオン」か、「モナコGP」だったようです。

ミニチュア作品は元々、1機種だけの予定で2016年6月から制作していたんですが、
作者の勘違いで初代ではなく「スピードレースデラックス」の方を制作してしまい、更に調査すると相当な数のシリーズ筐体が存在する事が判り、
『もう、二つも三つも作るのも手間は同じじゃぁ〜(笑)』と、改めて初代と番外編を制作しました。


スピードレースデラックス

実機について 1975年、タイトーから登場したレースゲーム。
1974年に登場した「スピードレース」に、シフトレバーや様々な演出を追加したデラックスバージョンである。

一般的なアップライト型を採用した筐体には、ハンドルとHIギアとLOWギアを切り替えるシフトレバー、足元にアクセルペダルがある。
スコアや制限時間・速度計などの表示類は、画面横に別に設けられている。
画面は上から道路を見下ろした視点になっている。
所定の料金を投入すると、画面下隅にマイカーが現れる。
アクセルを踏み込みながらハンドルを操作して、マイカーをコース内に入れてレースを開始する。
シフトレバーをLOWギアからHIギアに切り替えると、マイカーが加速する。
画面上部から現れる他車に衝突しないように、ハンドル操作で他車を交わしながら走破する。
コースは時々路面幅が変わる地点があったり、スリップゾーンと称するハンドル操作が難しい路面が現れる。
他車に衝突したり、コースアウトするとマイカーがクラッシュした事になるが、制限時間内であれば何度でもレースに復帰可能。
制限時間内までに高スコアを出すと、更に制限時間が延長される。


スーパースピードレースファイブ

実機について 1977年、タイトーから登場したレースゲーム。
1974年に登場した「スピードレース」に、シフトレバーや様々な演出を追加したバージョンである。

一般的なアップライト型を採用した筐体には、ハンドルとHIギアとLOWギアを切り替えるシフトレバー、足元にアクセルペダルがある。
スコアや制限時間・速度計などの表示類は、画面横に別に設けられている。
画面は上から道路を見下ろした視点になっている。
所定の料金を投入すると、画面下隅にマイカーが現れる。
アクセルを踏み込みながらハンドルを操作して、マイカーをコース内に入れてレースを開始する。
シフトレバーをLOWギアからHIギアに切り替えると、マイカーが加速する。
画面上部から現れる他車に衝突しないように、ハンドル操作で他車を交わしながら走破する。
コースは時々路面幅が変わる地点があったり、スリップゾーンと称するハンドル操作が難しい路面が現れる。
他車に衝突したり、コースアウトするとマイカーがクラッシュした事になるが、制限時間内であれば何度でもレースに復帰可能。
制限時間内までに高スコアを出すと、更に制限時間が延長される。


スーパースピードレースJr.

実機について 1985年、タイトーから登場したレースゲーム。
同社の2Dレースゲーム「スピードレース」シリーズの一つ。

これまでの「スピードレース」シリーズ同様、画面は上から道路を見下ろした視点になっているが、
低年齢層向けとして、ゲームデザインやルールが大幅にアレンジされた。
小型のコクピット型筐体を採用。ハンドルとHIギアとLOWギアを切り替えるシフトレバー、足元にアクセルペダルがある。
スコア・制限時間は、画面内に表示されている。赤いスポーツカーのマイカーを操作する。
アクセルを踏み込みながらハンドルを操作して、マイカーをコース内に入れてレースを開始する。
シフトレバーをLOWギアからHIギアに切り替えると、マイカーが加速する。
画面上部から現れる他車に衝突しないように、ハンドル操作で他車を交わしながら走破する。
走行中に横断歩道や踏切が現れるが、停止指示に従ってマイカーを止めるとボーナススコアが入る。
これらの停止指示を無視すると、婦人警官に注意される画面に切り替わり、
スコアが減点されてしまう。


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